「白暮のクロニクル」
2017/08/12(Sat)
「白暮のクロニクル」全11巻を大人買い。
いつだったか電子無料お試しで3巻ぐらいまで読んだっきりで、すごく面白かったし好みだったので気になってました。
最近ふと検索したところ最終回を迎えたそうで絶賛ツイートばかり出てくるので、めちゃくちゃ気になって我慢できずに大人買い。
ちょっとネタバレ混みの感想です。

一気に全巻、夢中になって読みふけって見事にはまりました。おもしろすぎる。傑作すぎる。
最初から最後まで、面白さと安定感が全く失速しないのがすごい。
1巻からずっと、この世界観に引き込まれっぱなし。
すべて読み終えた後、様々な理由から絶対に再び1巻から読み返したくなる。
あと、装丁デザインが素敵で好きです。
表紙と、裏表紙と、表紙カバーをはずした中表紙?の、3コマ漫画みたいなイラストも大好き。

ゆうき作品は初めて読んだけど(パトレイバーとかバーディとかアニメは見ても原作漫画は未読)、さすがに何もかもが上手くて見事すぎて読みやすくて、上手いなあさすが大御所は違うなあと感心しきり。
純粋に漫画としてすごく面白くて見事で、キャラクターが個性的で魅力的で、引き込まれずにいられない。
テンポがよくて、セリフも小難しい説明が並ぶわりには不思議と読みやすくて理解しやすく、するっと頭に入ってくる。
無駄がなくて脚本が上手いというか、言葉選びと言葉運びが巧みなのかな。

起こる事件は容赦ないし、重くて暗くて凄惨な話でもあるのだけど、作品の雰囲気が軽くてゆるくて温かみがあり、悲壮感が濃くない。
この絵柄と、この独特の雰囲気とキャラの性格のおかげでドシリアスになりきらず暗くなりすぎず、ユーモラスでまったりテイストになってて、あれだけ凄惨なシーンがありながらも読後感が嫌じゃないし繰り返し読みたくなる。不思議。
おっさんが魅力的で活躍する作品は総じておもしろいです。


主人公2人が青薪っぽいなと思うところがあったので余計に気になってたんですが、全巻読んだ結果、さほど似ていなかった・・・。
こっちは上司部下じゃないからまあ対等な関係だし、キャラ立ちすぎなので青薪を重ねる隙がないというか。
でも似てて重なる部分もあり、もし青木が女の子だったらこんな感じなのかなぁとは思ってしまう(しつこい

雪村さんは、薪さんに負けないぐらい辛い過去を持ちながらも、薪さんほどの切なさや悲愴さがあまり感じられない。
そもそもの性格が違うし現在の彼は基本飄々として、よく喋りよく笑うから。
それに薪さんあんなに口悪くないし、あんなに感情表現豊かじゃないし。
でも、雪村さんのふとした表情が薪さんっぽいなあと思うところもあり。
薪さんも雪村さんも、可愛いさとカッコよさをあわせ持った人ですよ。
雪村さんの衣装全般を薪さんに着せたい。特に羊を。

秘密と白クロは、猟奇殺人事件を扱ってるという点でも少しは似てるんですが、
「主人公が小さくて賢くて整った顔で実年齢より若く見えて、意地悪で人使い荒くて偉そうで偏屈で、過去に亡くした想い人を忘れられず、もう一人の主人公がその想い人と似てて長身で天然お人好しで、二人の身長差と年齢差が大きくて、仮に想い合ったとしても簡単には一緒になれない間柄」ってところは似てるなと思うわけで。

最終話の1ページ目と2ページ目の間には、いくらでも妄想と創作の余地があると思うのでスピンオフ書いてください・・・。
二次創作も読みたい・・・自分で書けるもんなら書くけど無理です・・・。
今のわたしは青薪以上に雪伏に飢えている・・・。

ところで最終話の、あの子の眉毛ばかりフォーカスされてるけど、あの歯も遺伝じゃないんですか。
それとも、どっちにも取れるミスリードですか。
苗字変わってないのも、オキナガの生殖能力について書かれてないのもミスリードですか。
最終回の感想記事とかで、あの歯に言及してる人が僅少なのは、敢えてのスルーなのか気づいてないのか、世論的には気に留めるほどではない普通の歯なのか何なのか気になって悶々とする。
あの子の祖父が彼であったとしても、それでも二人は共に生きることを選ばなかった、選べなかった?わけで。
ああ切ない・・・ああ・・・。
 
この記事のURL | | CM | TB | ▲ top
<<073.「君には秘密」/097.「このまま夜明けまで」 | メイン | 少しだけ映画の話。>>
コメント
コメントの投稿















管理者にだけ表示を許可する


▲ top
トラックバック
トラックバックURL
→http://rumple.blog22.fc2.com/tb.php/467-952a9437

| メイン |